<阪神3-8ヤクルト>◇9日◇甲子園

 阪神金本知憲外野手(42)が、また新たな勲章を手にした。依然として右肩痛を抱えながら、この日のヤクルト戦も当然のように「4番左翼」で先発出場。阪神に在籍しての連続試合出場が1014試合となり「ミスタータイガース」こと藤村富美男氏に並ぶ球団タイ記録となった。

 1500試合フルイニング出場まであと14試合と迫ったアニキにとっては、単なる通過点かもしれない。ただ、偉人たちが残してきた「功績」を呼び起こすことができるのは、地道に数字を積み重ねてきた金本だけに与えられる“特権”でもある。「この世界は結果がすべて。とにかく結果で応えるしかない。そういうことも含め、今年は覚悟を決めてシーズンに臨む」。悲壮な決意で臨んでいる。

 この日は自身3試合ぶりの安打となる二塁打を1本放ったが、打率は1割5分2厘と本調子にはほど遠い。アニキが本来の調子を取り戻せば、打線の状態も自然と上がるに違いない。

 [2010年4月10日11時31分

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