狩野のワンポイント右翼で用兵の幅を広げる。阪神真弓明信監督(56)が温めている「秘策」を明かした。狩野恵輔捕手(27)は2軍で調整中。右翼の守備にも就いているが、1軍でも可能性はある。真弓監督は「あくまで捕手が中心ではあるが、浅井の逆バージョンは考えている。追い越せなくて、もう1回(打席が)残っているところで、右翼に入れることはある」と話した。

 想定しているのは、こういうケースだ。試合終盤に代打で出場したが、逆転はできなかった。そのままベンチに下げると、城島の負傷に備え、矢野を使えない。狩野が一時的に右翼に回ることで、選手起用の幅がグンと増える。思い切って、矢野を代打に使うことも可能だ。現在は浅井が捕手の経験があり、右翼に残すパターンを取っている。真弓監督は「あの打撃は捨てがたい」と狩野の打力を認めている。先発メンバーは強力布陣が並ぶが、控え要員の能力も最大限まで生かす考えだ。【田口真一郎】

 [2010年4月17日11時22分

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