<横浜7-3阪神>◇17日◇横浜

 元幕内力士・谷嵐を父に持つストッパー横浜山口俊投手(22)が土俵際で踏ん張った。8回、突然の登板指令にも阪神打線を無失点で応え、勝利に導いた。「ずっと打たれているのに、使ってもらえる。しっかり投げないと」。山口が1安打投球を振り返った。

 8回、2番手の牛田が2ランを浴び、1点差となって指名された。「9回からのつもりでリラックスしていたんですが」。いきなり対した新井を153キロの速球で、続く城島は139キロスライダーで連続三振に仕留めた。尾花監督は「あそこはもう山口しかないのかなあと」と話し、イニングをまたぐ起用を説明した。

 山口には4セーブ目、これで負け数(3)を上回った。「調子自体は悪くないんです。使ってもらえるんだから光栄に思って喜んで行かないと失礼なんで」。開幕を前に先発候補から抑え役に戻った右腕が、失敗を重ねて本領を発揮し始めた。

 [2010年4月18日9時38分

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