楽天先発陣が巧妙なフェイクで尾花ベイスターズをかく乱する。当初、17日は18日からの横浜戦に向けKスタ宮城で先発投手が練習予定だった。開幕から当該カードに登板する投手は、必ず調整を行ってきた。

 

 だがこの日、球場に姿を見せたのはルーキー戸村健次投手(22)ただ1人だった。しかも戸村は17日現在、出場選手登録されていない。右腕は「僕はまだ試合に投げることができません。もし投げる機会があれば、勝つことだけをテーマに頑張ります」と模範的な回答で引き揚げた。

 予告先発のない交流戦を前に、マーティー・ブラウン監督(47)は「奇襲をかけたい。中日の落合監督のように、直前に先発を告げる場合もある」と宣言している。先発可能な投手は永井、ラズナー、片山、松崎のほかに、1週間以上登板間隔の空いた中継ぎの小山もいる。アナライズにはフェイクで。交流戦ならではの戦術で機先を制す。【宮下敬至】

 [2010年5月18日8時59分

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