楽天の第4代選手会長に、嶋基宏捕手(25)の就任が有力であることが9日、分かった。2年間岩隈が務めてきたが、ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ移籍を球団から認められた。後任について、今季正捕手に定着した嶋を推挙する声が多く、主砲の山崎も強く推薦しているという。嶋は責任感が強く、選手会の総意として正式要請された際には受諾するとみられる。

 プレーにとどまらず、その人間性についての評価が高い。ベテラン選手の1人は「リーダーシップを取ることができる人材。野球に一切の手抜きがないのはもちろん、負けが込んでも前を向き、声を出す。年齢は若いが、他球団の選手会長だって若返りが進んでいる。周囲がサポートするから大丈夫」。ソフトバンク川崎、西武中島、ロッテ西岡ら強いチームには、矢面に立って勇気づける20代の野手がいる。新監督を迎え大きな転換期を迎える楽天にふさわしい、若き選手会長が先頭に立つ。

 [2010年10月10日7時56分

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