3位に終わった巨人がクライマックスシリーズ(CS)突破に向け、サバイバルを開始する。16日から甲子園で迎える2位阪神との第1ステージは最大3戦。先発候補では実戦登板から遠ざかる藤井秀悟投手(33)朝井秀樹投手(26)が12日の宮崎フェニックス・リーグの広島戦(天福)で調整登板を行うことになった。ともに好調を維持するが、実戦で状態を最終チェックし、先発を指名することになりそうだ。

 野手陣は早速、CSに向けた準備に入った。9日は休養日だったが、出場機会が減っていた松本哲也外野手(26)鈴木尚広外野手(32)寺内崇幸内野手(27)仲沢広基内野手(23)が宮崎フェニックスリーグに参加するため宮崎入り。2~3試合の予定で実戦感覚を養う意味合いが強いが、松本は「僕は調整とか言ってられる立場じゃないので。結果にこだわってやっていきたい」と決意を示した。

 10日から全体練習が再開する。過去2年は宮崎で直前合宿を行ってきたが、V4を逃した今季は本拠地でじっくり調整。シート打撃などで実戦感覚を補う。8日の試合後、小笠原は「まだ終わっていない。(日本一へ)チャンスはあるんで」と言った。決戦までの残された期間で牙を研ぎ、敵地甲子園へ乗り込む。

 [2010年10月10日8時30分

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