横浜の来季1軍投手コーチとして浮上した黒木知宏氏(36)が10日、「ベイスターズから投手コーチのオファーをもらっているのは事実」と招聘(しょうへい)を受けたことを認めた。現時点では球団側に回答はしていない。「まだ結論は出しておらず、悩んでいます」と、揺れる心境を明かした。

 黒木氏は毎週末に開催する少年野球教室をライフワークとするなど、指導者復帰に向けて着々と準備を進めている。ただ、07年の引退から3年しか経過しておらず、36歳と年齢も若い。かつての師匠である尾花監督の下での現場復帰にやりがいを感じている一方で、外から野球を見つめたいという気持ちも強い。

 「私も将来的には指導者を目指している。(投手コーチは)やりがいのあるポジション。ただ、まだ現役を引退して3年。まだまだ外で勉強することがたくさんあると思っています」と、就任については微妙な情勢だ。投手陣の再建が急務とされる横浜だが、肝心の投手コーチ人事が難航中だ。

 [2010年10月11日9時9分

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