メニューすべて終わるまで帰れま10(テン)!

 29日から沖縄・名護で始まる日本ハムの秋季キャンプで、中田翔内野手(21)、陽岱鋼内野手(23)ら期待の若手選手たちに、終了まで宿舎に帰ることができない過酷な居残り練習が課せられることになりそうだ。山田GMは「当然、若手の選手たちは(全体練習後)居残って、夜まで練習することになるでしょう」と、厳しいトレーニングを予告した。

 お笑い芸人タカアンドトシが出演するバラエティー番組では、ファミレスなどの人気メニュー上位10品を当てるまで番組収録が終わらない「帰れま10」という企画が人気となっているが、その苦労を、選手たちもグラウンドで味わうことになる。

 ターゲットは若手の有望株。特に今季プロ初本塁打を含む9本のアーチを放ち、シーズン終盤はスタメン出場を続けた中田や、自己最多の109試合に出場した陽にとっては、来季のレギュラー定着へ向けて大事な時期となる。梨田監督が「可能性も広がるし、(内野も外野も)両方やらせる」と話しているように、複数ポジションに挑戦していく2人だけに、打撃、走塁なども含めて、課題は山積み。日が暮れるまでグラウンドに残り、技術を磨くことになりそうだ。

 すべてクリアしても“賞金”はもらえないが、流した汗の分だけ、レギュラーは近づくはずだ。【本間翼】

 [2010年10月19日10時41分

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