横浜球団の買収を検討する住生活グループが21日、球団の業務部門の責任者、笹川博史取締役連盟担当(57)の聞き取り調査を行った。「資産査定の一環。契約にかかわる部分で(TBSだけでなく)球団側でかかわる人がいないとだめだった」と同グループの木寺広報室長。笹川取締役はTBS関係者とともに都内の同グループを訪れ、買収の実務メンバーを相手に説明を行った。「球団を持つにはこんなお金がかかる、プロ野球の一員になるとはどういうことか、試合数や移動経費など、一からかみ砕いて説明した。私がかかわっている連盟やNPBの内容が9割方だった。当然だが、興味が大きいということを感じ取った」と同取締役。本拠地に対しての質問は出なかったという。

 住生活グループ側は中間決算発表が行われる11月1日を目標に、買収交渉を進めている。潮田洋一郎会長(56)はこの日、報道陣の取材に対し「(査定状況の)報告は聞いていないが、時期的にいっても最終段階」との見解を示した。順調なら、週明けから株式比率や買収額などの交渉を行いたい方針だ。

 [2010年10月22日8時7分

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