闘将フィーバーに乗れ-。日本ハムが、楽天の新監督に就任する星野仙一氏(63)の「便乗商法」を検討していることが23日、分かった。ライバル球団にカリスマ性抜群の指揮官が誕生することを歓迎。来季の楽天戦では、同氏に絡めた宣伝と企画、グッズなどを展開して集客、売り上げ増へとつながるプランの立案を今後、球団内で行っていく可能性が出てきた。

 今季で6年目を迎え、ややマンネリ化してきた「北国ダービー」に注入されたカンフル剤に、過剰反応した。来季から「星野楽天」がパ・リーグに登場。藤井球団社長は「そうみたいだね。それは、盛り上がるわ」とほくそ笑んだ。27日の会見で正式決定となるが、早くもドル箱カードにするための試算が始まることになりそうだ。

 球団独自でもすでにブランドは確立しているが、今季1年間の観衆は微減。5年ぶりBクラスの4位に終わり、成績による影響もあるが、それに左右されないような策を協議中だ。そこで降ってわいたような、知名度ある星野氏のニュース。事業関連の球団関係者は「いろいろとやり方があるでしょうね」と1つのきっかけとして、リンクしていく考えを明かした。

 具体策は今後になるが、星野氏と梨田監督との接点を探したカード盛り上げ策。楽天の了承が必要だが、日本ハム発で名前にちなんだ価格「1001円」の共同グッズなど、多角的な観点から実現可能かを探っていきそうだ。楽天ファンだけではない、来場者の新規開拓が見込める大物監督。まだ遠い球春で始まるであろう星野狂騒曲の有効活用へ、動きだす。

 [2010年10月24日10時59分

 紙面から]ソーシャルブックマーク