投手は小銭持参でブルペン入り!?

 オリックス福間納チーフ投手コーチ(59)が高知秋季キャンプでの貯金箱設置を明かした。3日、球団は来季組閣を発表。新任の同コーチはさっそく練習をスーツ姿で視察し、6日からのキャンプで面白メニュー導入を予告した。

 「いろいろ考えてます。ワンコイン貯金箱ね。ブルペンで失敗したら貯金して、恵まれない子供のいる施設に寄付するとかね。または恵まれないコーチに(笑い)。まあこれは冗談ですけど。ストライクゾーンの意識付けですよ。絶対にここには投げないとか」

 詳細は伏せたが、狙いはシンプル。岡田監督監督からは若手育成に加え、1つのテーマを託された。同監督がこの日「再生組」と指摘した、加藤、長谷川、近藤、小松を復活させることだ。6学年上の同コーチは解説者の立場から、4投手の修正ポイントを、すでに洗い出していた。

 「そこは僕の役目。再生すれば周りの投手も変わるし、相乗効果がある。再生の鍵?

 フォームですよ」

 10年ぶり現場復帰に胸中燃えるものがある。

 「世間なら定年間際。その前に呼んでもらった。貯金することよりそれまでの過程に(意味が)ある」

 貯金箱を抱え、再生計画が始まる。【押谷謙爾】

 [2010年11月4日10時58分

 紙面から]ソーシャルブックマーク