阪神ランディ・メッセンジャー投手(29)の来季残留が決定的となった。真弓明信監督(57)が4日、高知・芸西村のホテルで「来季の戦力に入っている」と明言した。南球団社長が6日にキャンプ地入りし、トップ会談を行う。その場で来季の外国人構想について、最終確認する。球団側は現場の意向に沿う方針で、問題がなければ、残留が正式に決定する。

 メッセンジャーは右のセットアッパーとして獲得したが、中継ぎでは本領を発揮できなかった。7月から先発で登板し、5勝を挙げた。それでも不安定な投球が目立ち、去就が注目されていた。

 真弓監督は来季の起用法にも触れた。「中継ぎでいい成績を残せなかったというのはある。いい投球ができるようになれば、後ろで回したい」。藤川、久保田につなぐリリーフ役に、再チャレンジさせることを検討。来季から飛距離が落ちる統一球が導入され、直球が150キロを超える右腕には追い風となる可能性がある。先発陣に故障者が出れば、代役も任せられる。スーパーサブ的な存在になりそうだ。

 来季の外国人はマートン、ブラゼル、スタンリッジの残留がすでに決定。ジェンと育成枠で契約したザラテも控えているが、主力4選手が来季もタテジマに袖を通すとならば、球団史でも異例だ。1軍登録枠を考慮し、新外国人の獲得を見送る可能性も出てきた。

 [2010年11月5日11時4分

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