今オフの国内FA戦線の参戦を決めているソフトバンクが、大幅な出来高契約を交渉選手に提示することが7日、分かった。ソフトバンクはこれまで西武細川亨捕手(30)や横浜内川聖一内野手(28)らの調査を進めている。獲得準備を整える中で、条件面で異例と言える1億円規模のインセンティブ契約を導入する方針を固めた。

 この日、西武細川はFA権行使を明言。推定年俸7100万円で、基本年俸以上の大型出来高契約が組み込まれるケースに発展しそうだ。出来高契約は基本年俸を補足する意味合いが強かったが、ソフトバンク球団はその方針を今オフから転換する模様。球団幹部は「活躍した選手には、それに見合うだけの報酬を払いたい」と話しており、信賞必罰が反映されやすい大型インセンティブ契約導入に積極的。1億円規模の出来高となれば、選手の発奮材料にもなるはずだ。

 細川同様に、推定年俸1億7000万円の横浜内川と交渉のテーブルについた場合はビッグな出来高契約が提示されると見られる。球団にしてみれば、基本年俸を抑えられるメリットもある。プレー年数を保証する複数年契約となっても、出来高の比率が高ければ年俸の変動制も可能となる。

 国内FAで通常最大の2選手補強準備を進めるソフトバンクが、待遇面でも破格な条件を整えた。

 [2010年11月8日12時7分

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