ソフトバンク王貞治球団会長(70)が9日、FA戦線での速攻アタックを予告した。「17日までは当該球団(所属球団)としか交渉できないでしょ。その間に残留しますと言えば、あきらめるしかないんだから。こちらは待つ身。(交渉解禁と同時に)速やかに動けるようにしておく」。球団として、FA選手の交渉解禁日となる18日にテーブルにつける準備を進めることを明らかにした。

 球団がここまで調査を進めてきた西武細川亨捕手(30)や横浜内川聖一内野手(28)は、前日8日にFA申請書を球団に提出した。細川には横浜も興味を示し、内川も広島が名乗りを上げる方向だ。

 ソフトバンクは大型のインセンティブ契約を含め、細川に来季総額2億円程度、内川には同3億円超の条件提示を行う方針を固めているが、速攻アタックで誠意も見せつける構え。FA戦線での最大2枠補強へ、抜かりはない。

 [2010年11月10日10時34分

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