新外国人はブランコのライバル!?

 中日森繁和ヘッドコーチ(55)が11日、新外国人調査のために南米ベネズエラに出発した。ターゲットは長距離砲でブランコとレギュラー争いをさせる目的があるという。

 「外国人選手の魅力は何といっても飛距離。ブランコに『おまえと同じポジションの選手を連れてくる』と言っておいたよ。あいつは骨折していたこともあったけど、今年は日本の野球をなめたところがあった。だめならシーズン途中でもクビにすればいいんだ」。

 成田空港を出発する前、報道陣の取材に応じた森ヘッドはこう説明した。同ヘッドが08年オフにドミニカから獲得したブランコは昨年2冠王を獲得して大成功した。だが、2年目となった今季は打率2割6分4厘、32本塁打、86打点と前年より成績が下がった。シーズン終盤に左手骨折を隠しながらプレーしていたことを差し引いても、腹に据えかねたようだ。理想は内外野できる大砲。課題である打線強化とともに、ブランコのハングリー精神に火をつける効果も狙っている。

 「今年は多少、高くても打てる選手を連れてきて欲しいと言われている。オレが見てきた中でブランコより飛ばすやつもいた。でも、(移籍金が)高くて手が出せなかった。あいつは、どうしているかなあ…」。ここ数年、獲得リストに上がった選手の中にはブランコ以上のパワーの持ち主もいたという。ベネズエラ、ドミニカとウインターリーグを視察する今回の遠征でブランコ以上の逸材を発掘できるのか。【鈴木忠平】

 [2010年11月12日9時57分

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