阪神が捕手の緊急補強に乗り出す可能性が出てきた。城島の手術により、主戦捕手を欠き、来季開幕戦を迎えることになる。現時点では、現有の若手捕手に代役を託す方向だ。南球団社長は「彼ら(若手)にとってはチャンスだし、FAねえ。誰かいい選手はいるか?」と小宮山や岡崎らの成長を期待した。

 ただ若手の代役候補は経験不足が明らかだ。長くレギュラーを務めた矢野が右ひじ痛に苦しみ、現役を引退。昨年に成長した狩野も外野を主とし、腰の手術も受けた。今オフのFA有資格者は捕手が豊富。大阪生まれの楽天藤井や西武細川、広島石原、オリックス日高らの名前が挙がる。南球団社長は「現場とすりあわせて考える。意見を聞いてみる」と話すにとどめた。

 戦力外通告を受けた中では03~08年に阪神に在籍した野口(横浜)が、来季も現役続行を希望している。FA補強やトレードも含め、善後策を練ることになる。

 [2010年11月13日11時0分

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