今季国内FA権を取得した阪神安藤優也投手(32)が、来季も残留する方向で調整していることが14日、明らかになった。権利行使するかは不明だが、あくまで残留が前提。現在は契約年数や年俸など、代理人を通じて細部を詰めた交渉を進めており、早ければ今日15日にも契約がまとまる。

 安藤は今季、球団史上初となる3年連続開幕勝利投手に輝くなど最高のスタートを切ったが、その後は不振にあえぎ、わずか2勝止まり。防御率7・27に加え、2軍再調整も2度経験するなど、今季推定年俸1億1000万円に見合う働きができなかった。それでも沼沢球団本部長は一貫して「当然、来季も必要な戦力」と話している。

 FA宣言の締め切りは明日16日。この日、鳴尾浜で練習した安藤は「まだ何とも言えない」と話すにとどめたが、胸の内はすでに残留で固まっている模様だ。

 [2010年11月15日11時9分

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