広島が来季の新外国人として、米大オリオールズ3Aノーフォークのデニス・サーフェート投手(29)の獲得を目指していることが17日、分かった。195センチの長身から投げ下ろす速球などが武器のメジャー5勝右腕で、交渉を重ねている。

 野村カープ2年目の巻き返しに向けて、積極的に補強を行う。今季、何度も痛打を浴びるなど弱点だった救援陣にサーフェートが新加入の予定。球団首脳は「後ろを投げる投手。セットアッパーとして考えている」と説明した。来季も契約を結ぶシュルツはシーズン中に腰部の手術を行い、万全な状態とは言い切れない。サーフェートは08年にオリオールズで57試合に登板。中継ぎ右腕が加われば、永川勝らと「勝利の方程式」を組むことになりそうだ。

 また打撃力アップへ野手ではマーリンズFAのチャド・トレーシー内野手(30)の獲得を目指していることも判明した。05年にダイヤモンドバックスで27本塁打を放つなど、メジャー通算79本塁打。球団首脳も「うまいタイプの打者だが、長打力もあるという印象だ」と話す。三塁の守備をこなせる点もセールスポイントだ。なお、今季6勝したスタルツと契約更新をしない方針が固まった。

 [2010年11月18日10時21分

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