闘将は動く。楽天星野仙一監督(63)が19日、すでに入団契約を終えた前アスレチックス岩村明憲内野手(31)に続く、戦力補強策の一端を明かした。「来年7月いっぱい、可能な限り動く。情報を入れておかないと、選手はとれない」と宣言した。

 積極補強で、阪神を強化した。楽天でもスタンスは変わらない。「とる、とらないは別にして全員、調査している」。調査対象にはビッグネームがそろう。数球団の争奪戦が予想される前ロッキーズ傘下3A松井稼頭央内野手(35)には「日本では、まだまだ通用する」と太鼓判を押した。大砲候補は、今季で巨人を退団する李承■。「外国人枠の問題がある」と前置きしたが「欲しい球団はいっぱいあるだろう。本人も、このままでは終われない気持ちが強いんじゃないか」と推測した。

 投手補強にも力を入れる。ブレーブス2Aの川上憲伸投手(35)については「何かあれば電話してくるよ」と明大の先輩の思いやりを見せた。外国人投手は複数の獲得を目指す。「3Aのセットアッパーでも、気持ちがしっかりしていれば抑えでいける。オレの調査は10項目にわたる。家族のこと、日本文化にあうか等々。楽天にないノウハウは伝えていく」と、フロントと強力タッグを組む。

 この日は、大阪市内のホテルで後援会「虎仙会」のパーティーに出席。楽天監督就任の激励を受けた。「優勝を目標にしないといけない」と話した目は本気だった。【古川真弥】※■は火へんに華

 [2010年11月20日11時28分

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