西武の前2軍打撃コーチだった大久保博元氏(43)が選手への暴行などを理由に解雇されたのは不当として、地位保全と報酬仮払いを求めた仮処分申請で、東京地裁は19日、申請を却下する決定を下した。大久保氏は「主張が認められず、残念です。これからは陰ながらライオンズを応援していきます」と代理人を通じてコメントした。

 関係者の話を総合すると、地裁の決定は、大久保氏の主張を認める部分もあったが、球団側に優先権のある雇用関係が重視されたという。大久保氏は7月22日に2軍打撃コーチの職を解かれ、29日に解雇された。8月11日に仮処分を申請し、10月19日に審尋が終了していた。決定には従う意向で、今後さらなる司法判断を求める可能性は低い。小林球団社長は「球団の判断が正しかったと認められたと考えています」とコメントした。

 [2010年11月20日8時20分

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