日本ハムに、佑ちゃんフィーバーに乗った新たなニューヒーロー「開運おじさん」が誕生する。10月のドラフト会議で4球団が競合した抽選で早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)を射止めた藤井純一球団社長(65)のグッズ製作、販売を計画していることが22日、分かった。既に球団内で検討に突入。まとまり次第、社長をモチーフにした異例のグッズが市販されそうだ。

 佑ちゃんが、思わぬ副産物をもたらした。ドラフト会場を強運で仰天させた藤井社長に、グッズ・デビューの舞台が整う可能性が出てきた。球団関係者は「今、いろいろと担当部署で考えている」と明かした。07年高校生ドラフトでは同じ4球団競合で、中田を的中。過去2度のドラフトで、超注目株に2戦2勝で世間の話題をさらっただけに、放っておく手はないと動きだした。

 水面下で一気に人気が沸騰していた。ある媒体からは、年末ジャンボ宝くじをひいて欲しいとの依頼を受けるなど、各界から引く手あまた。同社長は「もう2度も運を使ったから、残っていない」と固辞し続けているが、その注目度は高まるばかり。球団では、その要望に少しでも応えるため、引き当てた際にガッツポーズしたシーンをプリントしたTシャツ製作などプランを温めている。

 時節柄、宝くじや受験など御利益にすがりたい年末年始だけに、格好の開運グッズになりそうだ。佑ちゃんと同じように「持っている」藤井社長も今オフ、新たなステージに立つ。【高山通史】

 [2010年11月23日11時9分

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