日本ハム榊原諒投手(25)が来季、新人王の呪縛を解く。2年目の今季に10勝(1敗)を挙げ、リーグ新人王に輝いた右腕は5日、札幌市内でイベントに出演。「今年は1勝足りずにクライマックスシリーズに行けなかったので、僕が11勝0敗を目指して頑張りたい」と来季の抱負を話した。

 過去のリーグ新人王は、受賞の翌年に苦しんだ選手が多い。06年新人王の日本ハム八木智哉(27)は勝ち星が12→4、07年楽天田中将大(22)は11→9。08年オリックス小松聖投手(29)も同じく15→1。例外もあるが、ポジションに限らず多くの選手が打率、防御率などで伸び悩んできた。

 榊原は先発希望だが、梨田昌孝監督(57)は来季もリリーフ起用を示唆。相手のマークは厳しくなるが「技術よりも配球を考えたり頭を変えていきたい」と進化を目指す。今日6日に都内で表彰式、12日は故郷愛知で挙式など公私に多忙な新人王が、今季以上の奮闘を誓っていた。

 [2010年12月6日11時43分

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