日本ハム稲葉篤紀外野手(38)が、来季黄金カードの“助演男優賞”になる。日本ハム入団が決まった斎藤佑樹と楽天田中将大の投げ合いをすでに梨田監督らが示唆しているが、主将も夢対決を心待ちにしている。チーム、そして斎藤の勝利のため、マー君退治でアシストする意気込みだ。

 投手陣への援護は「斎藤君に限らず」という大前提はあるが「やっぱり全国のプロ野球ファンが望んでいるのでお互いに意識して投げる中、しっかり打者が打っていかないといけない」とキッパリ。06年夏甲子園決勝は早実・斎藤が北海道を敵に回したが「今度は逆の立場で不思議な縁だよね」と興味をのぞかせた。

 楽天田中とは、09年公式戦は6打数無安打だったが、今季11打数5安打と4割以上の打率を残した。好結果に「直球が少し走っていなかったかな。昨年打ててなくて、WBC、五輪と一緒に戦った仲間だから、向こうが少し意識していたかも」と謙遜したが、相性は悪くない。

 11日は、社会貢献活動「Aiプロジェクト」の一環として稚内市で野球教室を開催。参加した少年から斎藤について聞かれ「いっぱい活躍してくれると思うから応援して」と呼びかけた。甲子園を沸かせた佑ちゃんVSマー君の再戦で、主将稲葉がゴールデンルーキーを援護する。【村上秀明】

 [2010年12月12日10時17分

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