倍増、2・5倍増で2億円助っ人コンビが誕生した。阪神は11日、マット・マートン外野手(29)、クレイグ・ブラゼル内野手(30)と来季契約を更新したと発表した。シーズン中に残留方針が固まっていたが、驚くべきは新年俸だ。大活躍を受け、そろって大幅アップを勝ち取った。

 シーズン214安打の日本新記録を打ち立てたマートンは2年契約の最終年となるが、今季年俸1億円から倍増の2億円プラス出来高にはね上がった。

 ブラゼルも47本塁打、117打点の好成績が年俸に反映された。条件付きの2年契約(バイアウト方式)で来季は2・5倍増の2億円プラス出来高。2年目となる12年シーズンの年俸は変動制になる。

 ここ数年、阪神は助っ人選手の不振が目立ったが、今季は一変。マー&ブラコンビが主軸の働きで、チームは優勝争いを展開した。球団側は高く評価し、それに見合う大幅なアップを用意。米国時間10日に正式契約を結んだ。同様に残留交渉を進めるスタンリッジ、メッセンジャー両投手の契約更新も詰めの段階だ。

 マートンは帰国時に「2011年も帰ってくるのが私の仕事です。球団もファンも本当によくしてくださいました。来年は優勝したい」と意欲。ブラゼルに至っては「王さんの記録更新につながればすばらしいこと」と、55本塁打のシーズン最多記録更新の野望をぶちあげた。ビッグサラリーを約束され、来年もタテジマで大暴れしそうだ。

 [2010年12月12日10時44分

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