巨人清武英利球団代表(60)が13日、世界各国で開催されているウインター・リーグに、日本人のみで構成された「チームジャパン」を派遣する構想があることを明かした。「日本人だけのチームをつくった方がいいのか、混成チームに入ってやるのがいいのか。育成選手や2軍選手が1軍選手に追いつくには何かしらしていかないと。レベルアップするための方策をとりたい」と説明した。

 海外修業の場での若手の出場機会を増加させる狙いがある。この日、清武代表と会談した川相2軍監督は「僕も若いときにアリゾナの教育リーグに行ったが、いい勉強になった。試合に出れば、もっといい経験ができる」と実戦経験の効果を強調。現在、亀井ら6選手がオーストラリアのプロリーグに参加中。大リーガーも参加するドミニカ共和国のウインター・リーグでは出場機会に恵まれないケースもあるが、日本チームを派遣し、受け入れられれば問題は解決する。

 チーム構成について、清武代表は「12球団でやりたいが、育成に対する考えが違う。3軍のあるソフトバンク、(巨人の)ファーム視察に訪れた阪神など、そういうチームの意見を1つにして。うちだけでもやると言わないと前に進まない」と話した。早ければ来季にも実現させたい意向で、他球団への働き掛け、派遣リーグなども含め、検討を重ねていく。【久保賢吾】

 [2010年12月14日8時18分

 紙面から]ソーシャルブックマーク