巨人坂本勇人内野手(22)が30日、来季の盗塁数のノルマを20盗塁に定め、達成3カ条を掲げた。「来年はより積極的に走る意識を持っていこうと思っています。20盗塁を目標にしたいですね。1つでも先の塁に進むことで、得点の確率も上がりますから」と説明。「クセの研究・感性を磨く・走法の改良」で、自慢の脚力を生かし、盗塁数増加&得点力アップを目指す。

 タイム走では松本、脇谷らに劣らない好タイムをマークするが、今季は脇谷の28盗塁に比べ、14盗塁。走る能力から見れば、物足りない数字だった。「足の速さも1つの要素だと思いますが、盗塁はスタートを切る勇気や決断力が必要だと思う。キャンプ、オープン戦の中で、そういう感覚を養っていければ」と、感性を磨くことを明かした。

 来季から阪神マートン同様に、投手の球種や攻め方などを書き留める「坂本ノート」を作成する意向だが、走塁面でも活用する。「投手のけん制のクセやパターンなどを見極めることも大切なことだと思う。マツさん(松本)とかにアドバイスをもらいながら、学んでいければ」と意欲満々。打席や塁上から投手の一挙手一投足に目を光らせる。

 走塁技術の向上にも目を向ける。ストライドが大きく、加速力はチームでも屈指だが「まだまだ上があると思う。若いですし、走り方を少し工夫すればもっとスピードが上がるかもしれない。スライディングもいろんな方のものを研究していきたい」と貪欲な姿勢を見せる。2年連続「100得点」達成へ、来季は足で稼ぐ。【久保賢吾】

 [2010年12月31日8時3分

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