横浜のドラフト1位須田幸太投手(24=JFE東日本)が結婚することが8日、分かった。相手は千葉県在住の会社員、岡崎遥さん(24)。早大2年の秋から交際をスタートさせ、4年の秋にすでにプロポーズ。4年2カ月の交際を実らせ、今年中に一緒に生活を始める予定だ。即戦力として期待のかかるルーキーは、力強い援軍を得て、開幕1軍、先発ローテーション入りを目指す。

 プロ入りと偶然重なった結婚だった。交際して2年がたった大学4年の秋、「ちょっと早いけど(結婚の)約束をしよう」とプロポーズ。レインボーブリッジが見える勝ちどき埠頭(ふとう)で、自分の貯金から買った指輪を手渡した。遥さんの「会社で2年は働きたい」という希望を尊重。お互いに社会人として2年間支え合ってきた。

 同級生の遥さんとは友人の紹介で知り合った。147センチと小柄で、大塚愛似の笑顔に一目ぼれ。猛アタックが実り、知り合って2週間で交際がスタートした。交際後は、大学、社会人とほとんどの試合を観戦に訪れ、雄姿を見守ってくれた。「地方球場まで見に来てくれて。大事な試合は必ずきてくれました」。不調時には励ましの言葉をかけてくれ、勇気づけられたという。「さばさばしているところもあって、言うことはちゃんとはっきり言ってくれる」と、その性格にもほれ込んだ。

 プロ入りが決まると「いよいよだね」と自分のことのように喜んでくれた。プロポーズの際、「2年後はドラフトにかかるよと言ったんですが、信じてくれてなかったですね」と振り返ったが、しっかりと有言実行。その姿に遥さんもほれ直したに違いない。

 早ければ7月のオールスター後、遅くても今オフには横須賀の寮を退寮し、一緒の生活をスタートさせる予定。そのためにもルーキーイヤーの今季から活躍するという決意は強い。「責任を感じています。他のことには目もくれず、野球に集中したい」。開幕1軍入り、そして先発ローテーション入りに向け、最高の援軍を得た右腕は、がむしゃらに腕を振り続ける覚悟だ。

 [2011年1月9日9時10分

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