阪神にFA加入した藤井彰人捕手(34)が「星野楽天スイープ」を誓った。11日、母校近大で自主トレを公開。近鉄、楽天で12年間を過ごしたベテランは主に交流戦で経験を踏まえてデータを有効活用する。

 藤井

 ずっとパ・リーグにおったので。楽天には4つ勝ちたいですね。(古巣ファンに)頑張っている姿を見せられたらいい。

 楽天は今季から星野監督が就任し、阪神との対決が注目を集める。08年に岩隈とのコンビで最優秀バッテリー賞を獲得した藤井にとっては、最高の恩返しの場で4戦全勝で狙う。そのためにも昨年11月に左膝を手術をした城島に敢然とチャレンジする。

 藤井

 (城島が)帰ってくるまでという感じでスタートするのは嫌。存在が大きいのでどこまでできるかわからないが、強い意志をもって挑戦したい。

 城島とは不思議な縁がある。逆指名制度だった近大卒業時にダイエーから指名を打診された。ただ同じ年齢の城島の存在もあって近鉄を選択。13年後に同じチームになった。昨年12月には大阪市内の病院で偶然、城島と対面。「よろしく」と声をかけた。

 藤井

 自分も10年前に右膝をケガしたことがある。雨が降るとつらかったり、痛くなることもあった。(城島が)出られない時のカバーもできればいい。

 武器は高い守備力。この日はオリックス山崎浩と2人で打撃練習を行った。オフも羽曳野市内のバッティングセンターに通った。「思うようには振れている。チーム防御率3点台にすることが目標」と意気込んだ。

 [2011年1月12日11時12分

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