巨人山口鉄也投手(27)が、“鉄マッチョボディー”でプロ野球史上初の3年連続70試合登板を目指す。

 2年連続は「鉄腕」と称された稲尾和久氏(故人)、ソフトバンク摂津の2人が達成しており、今季は「稲尾超え」に照準を合わせた。昨季は73試合に登板し、2年連続で70試合登板を達成し、プロ野球記録に並んだ。「登板数が増えることは、信頼されている証しだと思う。より多くの試合を任せてもらえるように、結果を残していきたい」と快挙に意欲を見せた。

 昨年は先発転向のため、スタミナ強化を意識し、肉体改造に挑戦。ひと回り大きな体をつくりあげた。中継ぎの今季は体のキレを重視し、筋肉をつけながら、体を引き締める“鉄マッチョボディー”を理想に、トレーニングに着手。現在の85キロから、2~3キロの減量に取り組む。午前中は効果を高めるために現地で購入したサッカースパイクを履いて、インターバル走などハードなランニングメニューを消化。午後からは約1時間半のウエートトレーニングをこなし、出発前と比べ、確実に体が締まった。

 守護神への思いは封印。「一番こだわりたいのは防御率です。(2年前の)1点台を目標に頑張りたい」と、「神様、仏様、稲尾様」と称された「稲尾超え」を勝ち取る。(グアム=久保賢吾)

 [2011年1月16日8時22分

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