日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)に「難敵」が登場することが22日、判明した。巨人から交換トレードで獲得したオビスポが明日24日に緊急来日予定でテリー伊藤、熊田曜子の攻勢をしのいだ佑ちゃんに、新たな“刺客”が現れる。

 新人合同自主トレ第3クールを終えて「順調に来ている。けがとかしないようにやるだけ」と、充実の表情を見せた斎藤佑に新たな試練だ。他の外国人3選手は30日のギリギリで来日予定だが、自己管理面で不安のあるオビスポだけは前倒しする。仕上がりの確認などを早めに行うことが得策とのことで、新人らほかの選手が自主トレ拠点にする鎌ケ谷で「監視」するのが目的だ。

 オビスポは巨人時代に他選手の用具を勝手に使用したり、練習中に突如、股間にタッチして悪ふざけするなどの行動が時に見受けられた。もちろん悪意はないが、そんな「前科」があるだけに球団一部では、心配する声もある。第4クールから斎藤佑は、捕手を座らせての本格的な投球練習を開始する予定。「キャンプまで少ない日にちなので、実戦に向けた体づくりをしたい」と意気込んでいる時期に、型破り助っ人が襲来する。佑ちゃんも外国人選手との免疫は少なく、特にオビスポの個性は強烈。次々と“プロの洗礼”を乗り越えた先に、キャンプインが待つ。【高山通史】

 [2011年1月23日7時26分

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