魔球は本物だった。阪神ドラフト1位の榎田大樹投手(24=東京ガス)が30日、沖縄・宜野座の合同自主トレで初めて捕手を座らせてブルペン投球した。28日に初披露した「ナックル・フォーク」が再び猛威をふるい、早くも2人目の“犠牲者”を出した。

 小宮山

 清水さんが捕れないって言うのを聞いてて「本当かよ?」と思っていたけど、自分も捕れなくて恥をかいちゃいました。回転がなくて、目の錯覚でいつ落ちるか分からない。今までに受けたことない軌道です。

 座らせての24球目。揺れる「魔球」はミットに収まらなかった。キャッチングに定評のある小宮山もポロリ。「もっと捕りたいです」とお願いした。

 榎田

 自分もこんなに驚かれるとは思わなかったです。キャッチャーも、捕りにくそうということは、コントロールできれば使えると思います。

 社会人時代も調子がよければ捕手が多々、後逸した。曲がりが不規則で制球が難しく、実戦使用は控えていた。練習する機会が少なかったのも事実だ。「魔球」を全開すれば、プロ1年目から球界を惑わすかもしれない。

 [2011年1月31日10時54分

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