漁師はひと休み-。阪神城島健司捕手(34)が、高知・安芸キャンプ中にフリー打撃を解禁する見通しを示した。1月31日、宿舎入り。昨年11月の左膝手術からの復帰に向けて趣味の釣りについて「バリッとリセットしました」と、封印を宣言した。

 手術から約2カ月を経過し、3・25開幕戦出場の意欲をあらためて示した。その上で安芸でのフリー打撃再開について「もちろん、もちろん。あわてないでもいいと思うけど、当然していくと思います。それが消化できて初めて実戦が見えてくるので。打ったり投げたりは早い段階でできると思う」と話した。

 3・25開幕に向けて、趣味を封印し、調整を進めていく。

 得意のジョークで意気込みを示した。10代ルーキーと一緒に全体ミーティングに参加。キャンプ地・安芸の印象を聞かれた時だ。

 城島

 12月の終わりから今日までは海が大しけだったんですよ。魚釣りに、いけるタイミングがなかった。皮肉なことに、明日から3日間はバリッと「なぎ」になるんでねえ。ただそれはプロ野球選手の使命としてかみしめて、キャンプに臨みたい。(釣りは)ひと通り。バリッとリセットしましたよ。

 昨年11月に左膝手術を受けた。厳しいリハビリの中、趣味でリフレッシュしてきた。「足が曲がらなくても釣りにいける」。そんな男が「球界の正月」の2・1を前に釣り封印宣言だ。

 手術から約2カ月を経過し、安芸キャンプ中にいよいよ技術練習を再開する。3・25開幕への復帰プランにブレがないことを明言。その上で安芸でのフリー打撃再開について言った。

 城島

 もちろん、もちろん。あわてないでもいいと思うけど、当然していくと思います。それが消化できて初めて実戦が見えてくるので。打ったり投げたりは早い段階でできると思う。

 当初は今日1日からジョギング再開の予定だった。しかし「飛んだり、跳ねたり、走ったり、徐々にやっている」と城島。術後のトレーニングで右足と左足の太さに差はなくなり、体の大きさも回復しているという。

 フリー打撃をこなせば、次のステップは、捕球動作の再開になる。上半身と下半身をバランスよく回復させることが復帰の近道だ。

 城島

 捕球したり、ワンバウンドを止めたりになる。慎重かつ急いで。(開幕出場の)予定できているし、2、3日遅れる時は言います。男が1度口に出した以上、ウソはだめなので。

 城島の2軍スタートはダイエー時代の02年以来9年ぶり。その際は右肩痛を乗り越えて開幕戦に出ている。ジョーが不屈の闘志で前進していく。【益田一弘】

 [2011年2月1日11時55分

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