柵越え量産中の日本ハム中田翔内野手(21)が5日、フリー打撃でスコアボード直撃の推定150メートル弾を放った。打撃投手を務めた植村を相手に14スイングで4本の柵越え。特大弾は13スイング目に飛び出た。

 スタンドからは自然と拍手が起き、1年目のキャンプをほうふつとさせた。「飛距離は関係ないし、一切気にしない。自分の形でしっかり打てているかが大事です。そういう意味では、今日はよかったと思います」。このキャンプで初めて実際の投手と対峙(たいじ)しても、ホームランショーは続いていた。

 スコアボード上部への1発や左中間場外への大飛球よりも、本人が満足していたのは右翼席へのアーチ。「右に徐々に大きいのが打てるようになってきました」。外角への投球にも、両脇を締めて素直にはじき返すことができている証拠だ。

 全体練習終了後には、特打、特守と大忙し。視察した西武の根本スコアラーは「体がキレているし、動きがいい」と絶賛。中田は「これからも1球を大事にして隙を見せず、キャンプ最後までアピールしていきたい」と、力を込めていた。【本間翼】

 [2011年2月6日10時16分

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