自費キャンプを続けていた阪神久保康友投手(30)が近日中に今季契約を結ぶ見通しが立った。7日夜に球団と代理人の下交渉で合意に達した。8800万円から9200万円増の年俸1億8000万円でまとまったもようだ。

 契約が決まったことで自費キャンプも終わる。7日の昼食分までにかかった経費が給料から差し引かれることになるという。

 久保側は年俸調停には否定的な姿勢を見せながら、金銭面とともに球団との納得いく話し合いを求めて交渉がまとまらなかった。沼沢球団本部長は「今度の契約の日にはお話しします」とし、対面した交渉で球団の考えを伝える姿勢。沖縄・宜野座での1次キャンプ中(18日まで)に正式契約する方向だ。

 久保はこの日、ブルペン投球を回避し、ダッシュや体幹トレーニングで汗を流した。晴れて契約がまとまった右腕が、ローテの柱として「期待料」分の働きを見せる。

 昨季はチーム最多の14勝を挙げ、今季の開幕投手筆頭候補だ。大黒柱の契約がまとまり真弓監督も「やっぱり(キャンプを)同じようにしているとはいえ、契約がしっかり終わって今シーズンやろうという気持ちになる。何とかまとまってよかったなと思う」と安堵(あんど)した。

 [2011年2月9日11時1分

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