巨人滝鼻卓雄オーナーは22日、都内で取材に応じ、3月29日開幕を変更する意向のないことを示した。文科省などの要請について「(閣僚は)そんなこと(3月29日開幕をやめろとは)言ってないでしょ。節電してくれってのは政府が言うことだろうけどさ、開幕を何日にしろってのは、お上が決めることかよ!?

 日程は我々自身が決める」と明言。今回の要請には、日程変更は含まれていないという認識だった。

 本拠地・東京ドームでの4月中の開催に難色を示されたことに関連し、代替球場の検討についての質問には「まだそこまでやっていません。とりあえず、日々刻々いろんな事情が変わるのでね。球場をどうするのか考えていませんね」と、選択肢としての「東京ドーム開催」を捨ててはいない様子だった。

 意味深発言もあった。「パ・リーグが先行していろんなことを決められているようですけど、そうはいかない」。パ・リーグが善玉、巨人=悪玉という構図にチクリ。「交流戦の日程だって、どうなるか分からないでしょ。最後は日本シリーズで締めくくりたいよね。同じ野球人として。そういうこともあるので、必ずしも同時開催になるのか、あるいは、セは29日を希望してるのかな、パ・リーグは4月12日ですか。それで交流戦ができるのかどうかね。交流戦はもういらないというなら、それなりの考えはあるんだろうけど、そのあたりを週末のオーナー会議で他球団の事情を聴いてみようと思う」。オーナー会議で主導権を握るためなのか、交流戦を持ち出した。【金子航】