<慈善試合:日本ハム9-3楽天>◇3日◇札幌ドーム

 主を失っていた「2番」のポジションに、確かな存在が浮かび上がった。日本ハム陽岱鋼内野手(24)が、2回の左翼線適時打など2安打2打点の活躍。4回無死一、二塁の場面では、初球で送りバントを成功させた。「まだまだいろいろやらなければいけないことはあるけど、今日はいいアピールになったと思います」。春季キャンプ中から金子誠、村田など数多くの選手を2番で試してきた梨田監督も「信頼度が出てきた。(2番で)やれるという確信はある」と高く評価した。

 ときにはケースを無視したかに見えるほどの積極的な打撃が持ち味でもあり、昨年までの森本とはタイプが違うが「僕は僕。スタイルは違う」と、2番打者の概念に固執することはない。キャンプ中はバントの失敗も目立ったが、07年に58犠打を記録している田中にアドバイスをもらって修正。「すこしずつつかんできました」と手応えを口にする。

 ここ5試合は19打数7安打と絶好調。「早く(シーズンを)やりたいなぁと思っています。全力でやるだけ」。12日の開幕(対西武、札幌ドーム)が待ち切れず、ウズウズしている。【本間翼】