日本ハム中田翔内野手(21)が5日のソフトバンクとの練習試合(福岡ヤフードーム)で、相性の良い和田から2打数2安打。まずは先頭打者の3回、カウント2-2から外のチェンジアップをバットの先に乗せて左前へ運んだ。「ヒットというより、ボール球を見極められたのが大きい」。4回にも同じく2-2からチェンジアップをとらえて、左前打した。

 日本を代表する左腕に対し、昨季の対戦打率は3割3分3厘。本塁打も放っており、中田に苦手意識はない。「ああいう良い投手はボール球を振ったらやられてしまう。きっちり見ていかないと」。今季もお得意様にするつもりだ。

 ただ、梨田監督は満足していない。「和田の時は良かったけど、その後は別人みたいだったね。2本打っても手放しには喜べない」。確かに、3人目の吉川には空振り三振、5人目の馬原には遊ゴロに打ち取られた。厳しい言葉は、期待の表れでもある。