日本ハムが5月17日開幕の交流戦まで、結果を問わずにドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)を先発で起用していく方針を固めたことが、9日に分かった。公式戦デビューの17日ロッテ戦(札幌ドーム)以降、基本的に中6日で日曜日に登板していくことで、交流戦開始まで5度の先発機会が内定した。

 斎藤はこの日、今日10日イースタン・ヤクルト戦登板へ向けて、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で投球練習を行った。バッテリーを組む中嶋兼任コーチから「変化球を投げる時に腕を強く振るようにと言われました」と明かし、「コントロールを意識したいです」と意気込んだ。

 開幕から約1カ月間の立場を「保証」された一方で、変則日程の交流戦になると、試合中止がなければ最大でも4連戦。先発陣はダルビッシュを筆頭に、武田勝、ケッペル、ウルフと盤石だ。現状では5番手だけに、交流戦以降もローテーションを守るには、交流戦までの先発登板で、信頼を勝ち取ることが重要になってくる。

 今日の開幕前最後の実戦登板を目前に「調子の波はもちろんある。キャンプ序盤は良くて、1回下がったけど、また上がってきた感じです」と自信も見せた。着々と準備を進めてきた超大物ルーキーの真価が問われる1カ月が、まもなく幕を開ける。【木下大輔】