<日本ハム4-1ロッテ>◇15日◇札幌ドーム

 日本ハムの左腕エース武田勝投手(32)が待望のチーム初勝利をもたらした。7回6安打1失点と安定した投球を披露。最速は134キロだが、連打を許したのは1度だけで、ロッテ打線を分断した。「序盤はチェンジアップを有効に使いながら、バッターの的を絞らせないようにしました」。1番から8番まで右打者がずらっと並んだが、全く問題はなかった。

 昨季はなかなか越えられなかった7回の壁もあっさり突破した。昨季は11試合かかった。春先の調子が上がらず、5回や6回で交代させられていた。シーズンを通して、信頼を勝ち取ってきた。1月の自主トレの時から「今年は200イニングが目標」と掲げてきたが、そのためには「最低7回は投げないと」と話していた。大目標に向け、幸先よくスタートを切れた梨田監督も「今まではホークスに強いというイメージだったけど、今ならどこにでも通用すると思う」と全幅の信頼を置いていた。