阪神小林宏投手(32)に23日、阪神入団以来初めてメスが入った。室内練習場で山口投手コーチと、投球フォームについて話し合った。小林宏は「(内容は)秘密ですけど、まだ全然(ボールが)行っていない」と話せば、山口投手コーチは「キャンプで見たときから思っていることがあった。もっとコントロールも、キレも良くなる」と説明した。

 開幕して10試合を消化し、チーム最多の7試合に登板している。だが、1イニングを3者凡退に抑えたのは1度だけ。直球の球速も140キロ前後にとどまり、変化球主体の投球になっている。調子が上がってこないのが現状だ。自己流調整を任していた首脳陣も、ついに新戦力の再生に着手。ただ、登板過多による疲労については否定した。

 「(疲れは)まったくないです。そういう覚悟できているので」。

 夢のメジャーを断って、タテジマを着る覚悟を決めた。「8回の男」の座を、簡単に譲ることは出来ない。幸い藤川、久保田を含む救援陣は好調をキープしている。突貫工事で調子を取り戻し、鉄壁の救援トリオ「トリプルK」を盤石にする。