阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(32)は、今日28日広島戦(富山)で43年ぶりの快挙に挑む。前回19日楽天戦は9回4安打7奪三振で完封勝ちし、4勝目をゲット。虎助っ人では68年バッキー以来、2人目の2戦連続完封を狙う。

 「完璧な投球をしようと思うと、できること以上をしようとしてしまう。まずは7回までをとにかく投げられるように、それを頭に入れていきたい。それができればチームに勝つチャンスが生まれ、ブルペンの負担も減るはずだから」。

 甲子園調整ではダッシュなどで汗を流した。蒸し暑い天候が続くが、問題はない。「脱水症状にならないように、しっかり水分をとっている」。体重の微減も許容範囲だという。地方球場での相性も良い。昨季は6月23日広島戦(米子)で6回2失点、7月6日ヤクルト戦(倉敷)では9回1失点と2戦2勝。心強いデータにも後押しされる。

 「前回は良いピッチングができた。きっちり低めにボールを集めてストライクを先行させられたら、うまくやっていけると思う」。

 どこまでも冷静な助っ人右腕。自然体投球を心掛けた先に、半世紀ぶりの記録が待っている。【佐井陽介】