マツダオールスターゲームの「最後の1人」を選ぶ、プラスワン投票の結果が13日発表され、パ・リーグから日本ハム斎藤佑樹投手(23)、セ・リーグから巨人沢村拓一投手(23)が選出された。

 球宴初出場が決まった沢村は、驚きの表情を見せながらも、一流選手の技を学ぶことに意欲を見せた。「びっくりしています。出場するからには、少しでも多くのことを勉強したい」。巨人新人の出場は03年の木佐貫(現オリックス)以来だが、浮かれることなく、淡々と意気込みを語った。

 オールスターは個と個の技をぶつけ合う場。沢村が“個性”を見せたのは、対戦したい打者を聞かれた時だった。「打率の低い選手と対戦したいですね」とポツリ。再度の質問にも「素晴らしい選手がたくさんいますが、本塁打の少ない選手と対戦したい」と本心は胸に秘め、言葉をはぐらかした。

 最速157キロの速球が武器の右腕。剛速球での力勝負にも注目は集まるが、球宴での投球の組み立てについて「その時の調子によります」と明言しなかった。斎藤とのルーキーダブル選出に「佑ちゃんも頑張ってくれたらと思う」と共闘を宣言。14試合に先発し5勝、防御率2・22。実力、人気を引っ提げ、夢の舞台に乗り込む。【久保賢吾】