逆転Vへ、エースをフル回転させる。日本ハムが残り48試合、ダルビッシュ有投手(25)を中5日を基本に登板させる方針であることが22日、分かった。12球団ダントツの15勝を挙げ(3敗)、防御率1・59と安定している絶対的エースの登板間隔を詰め、登板数を増やすことで、2ゲーム差で追う首位ソフトバンク逆転を狙う。

 完投能力がずばぬけて高く、必ず100球以上を投げることもあって、中6日の登板間隔を基本にしてきた。プロ入り以来、中5日の登板が長期にわたって続いた経験はなく、梨田監督もこれまで「先々を見ながら」と無理な起用はしてこなかったが、ラストスパートへ向けてダルビッシュと話し合い、本人の意向もくんだ上でのローテーション変更となった。

 ソフトバンクとの直接対決は10試合残っている(札幌ドーム4試合、福岡ヤフードーム6試合)。中5日を基本線にした新ローテでも、ダルビッシュがすべてのカードに先発することが可能。また、中6日なら残り8試合目安だが、ダルビッシュの登板数が増えれば増えるほど、逆転Vへのシナリオが描きやすくなる。

 ダルビッシュの次回登板は25日の楽天戦(札幌ドーム)になる見込み。チームが休日だったこの日も、ダルビッシュはただ1人、札幌ドームに姿を見せて調整を行った。2年ぶりのV奪回へ。エースのフル回転はチームの大きな原動力となり、相手の脅威となる。