日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 野球
  2. ニュース

野球ニュースのRSS

落合竜M2!今日V2か「たいしたもん」

日記を書く

落合監督(左)と握手を交わす出場機会のなかった森野。右は森コーチ
落合監督(左)と握手を交わす出場機会のなかった森野。右は森コーチ

<中日2-0ヤクルト>◇13日◇ナゴヤドーム

 オレ流采配で王手だ! 中日がヤクルトに引導を渡す4連勝で、球団初の2連覇へのマジックを「2」とした。落合博満監督(57)は5試合連続無安打の森野将彦内野手(33)を今季初めてスタメンから外した。代わりに3番に入った平田良介外野手(23)が1回2死走者なしから、先制点を呼ぶ二塁打を放つなど起用がズバリ的中。今日の巨人戦で勝つか、引き分けるとヤクルトの勝敗次第で優勝が決まる。9月22日の今季限りの退任発表で始まった逆襲は、いよいよクライマックスを迎える。

 もう目前だ。マジック2。勝利の瞬間、グラウンドも、ベンチも、スタンドもガッツポーズが乱れ飛んだ。だが、落合監督だけはニコリともせずに立ち上がると勝利の儀式を済ませ、ベンチ裏へ消えていった。

 「いいでしょう、これで。日々、成長を遂げている。大したもんだ」

 会見場では珍しく最大限に選手をたたえたが、短いコメントはいつも通り。ゴールまでオレ流を貫く。そんな決意がにじんでいた。

 試合前のスタメン発表、落合監督がまた周囲をアッと驚かせた。ここまで137試合、すべて先発出場してきた森野を外したのだ。優勝マジックが出た。ゴールが見えてきた。そんな状況でも指揮官の選手を見る厳しい目は不変だった。

 サプライズ采配は見事に的中した。初回2死、3番に入った平田が左中間へ二塁打を放った。ポイントの1つだったヤクルト先発赤川の立ち上がり。最も当たっているブランコにつないだ。4番も期待に応えた。初球をたたくと弾丸ライナーで左中間を真っ二つ。4戦すべてで先取点を奪い、勝利への流れをつくった。

 「結果がすべての世界ですから。現に結果が出てないわけですし。これが、打ち続けていたら監督も外さないと思う。だから、明日からまたしっかりやりたいと思います」

 試合後、森野はさばさばした表情で出てきた。落合監督からは試合前に「きょうだけだぞ」と告げられた。久しぶりにベンチで見た試合は森野をまた新たな気持ちにさせた。平田は「森野さんが出ないと分かった時から準備はしていました」と平然としていた。

 「この世界は競争なんだ。若手だから、ベテランだからって与えることはしない。与えられたやつはもろいんだよ」

 通常、助っ人と言われる外国人選手とは2軍に降格させないという契約を結ぶ。だが、落合監督は球団に申し入れ、この“慣習”を排除した。だから、オレ流では主砲ブランコも2軍に落ちる。今季は和田もスタメンから外し、2軍に行かせた。過去には谷繁すら外した。落合竜に「特権」はない。その緊張感が選手を成長させてきた。

 主軸を任された平田が結果を出した。外された森野はきょうの巨人戦へ燃えていた。競争をエネルギーに変えて、勝ってきた。最後の最後までオレ流らしく、戦い抜く。【鈴木忠平】

 [2011年10月14日8時59分 紙面から]









日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞