負けられない西武は岸孝之投手(26)、涌井秀章投手(25)をブルペン待機させるスクランブル態勢で逆転CS切符を狙う。明日15日から連戦となる残り4試合で先発陣を総動員する。岸、涌井、帆足、西口の順に先発予定だが、岸は「最後の試合はブルペンに入ると思います」と中2日登板に心の準備はできている。理想のイメージは08年の日本シリーズだ。第4戦で巨人を完封した岸は、王手をかけられた第6戦に中2日でロングリリーフに成功。第7戦でも涌井、石井一と先発陣をつぎ込み、逆転日本一になった“実績”がある。

 3位オリックスと同率で並んだ場合、対戦成績で上回る西武が上位になる。最後までもつれる可能性があり、最終戦の日本ハム戦はダルビッシュ先発が濃厚。小野投手コーチは「場合によっては、涌井もブルペンに入れる」とエースを中1日でつぎ込むプランもあり、総力を結集して大勝負をかける。