中日は14日、お得意の幻惑作戦で先発投手をカムフラージュした。博多から名古屋に移動して行われた練習ではマキシモ・ネルソン投手(29)、川井雄太投手(31)、山井大介投手(33)、エンジェルベルト・ソト投手(29)が同じ練習。外野ではピタリとくっついて同じ長さのダッシュメニューを消化した。2連勝してもスタンスが変わることはなかった。

 本拠地ナゴヤドームでの3連戦はネルソン、川井、山井の先発が予想される。体調不良でCSファイナルステージの登板がなかったネルソンは「もう、大丈夫」と回復をアピール。シーズン終盤からCSまで23回1/3を連続無失点に抑えている左腕川井は「余計なことは考えず今まで通りいくだけ」と、自然体を貫く考えだ。山井は日本シリーズ過去4試合で2勝を挙げており、あと1勝で杉下、川上の球団記録に並ぶ。「(日本シリーズで)数は投げているけど、緊張しないわけではない。集中してやっていきたい」と話した。1、2戦ともロースコアの接戦を勝ち抜いてきた落合竜。本拠地胴上げへ向け準備は整っている。【桝井聡】