オカダヒラタ以来、26年ぶり!

 守備のベストナインを表彰する三井ゴールデングラブ賞が24日に発表され、阪神鳥谷敬内野手(30)がプロ8年目で初選出された。二遊間の相棒平野恵一(32)は2年連続2回目。阪神の二遊間が選ばれたのは日本一になった85年の岡田、平田以来2度目となった。

 以前から目標に掲げていたタイトルの初受賞を、鳥谷は喜んだ。

 鳥谷

 守備での貢献を評価していただいたということですし、ずっと欲しかった賞なので素直にうれしいです。この賞に恥じぬよう、今後も守備でも勝利に貢献できるように頑張ります。

 中日井端に広島梵…。長年、名手の1歩手前で屈してきた。守備力を考えれば遅すぎる初受賞と言える。獲得票175は2位中日荒木の42を大きく上回った。文句なしの受賞だ。

 今季は右手人さし指負傷に苦しみながら守備率9割9分2厘はリーグ2位。遊撃失策数ワースト1位の巨人坂本18と比べ、全試合出場で5失策の数字も際立つ。安定感に加え、ダイビングキャッチなどの好捕でチームを救った。勝利への貢献度は抜群だった。

 平野は二塁手部門で96票を獲得し、2位ヤクルト田中に23票差をつけた。計算された守備位置、抜群の身体能力、技術が生み出すファインプレーの数々は印象度が強かった。

 平野

 これまで支えてくださった方や、応援してくださったファンの皆さんに少しは恩返しができたのではないかと思います。この賞に恥じることなく、これからも高いレベルのプレーをお見せできるように精進していきたいと思います。

 名実ともに、岡田平田の最強コンビに近づいている。【佐井陽介】