笑いのドラフト1位や!

 オリックス育成ドラフト2位の柿原翔樹内野手(18=鎮西)が7日、大阪市内の同社で行われた新入団発表を独り舞台にした。10選手のトリでマイクを握り、背番号119について「救急車かと思った」とドッと沸かせ「この番号のようにオリックスが困ったときに助けられるようにしたい」とまとめた。対戦したい投手は「キューバのチャプマンとやりたい!」。米国へ亡命した世界最速171キロ左腕という想定外の返答に、岡田監督も「亡命しそうやな、対戦しに」とウケまくりだった。

 高校通算36発のパンチ力と将来性を買われているが笑いのセンス?

 も高校で磨いた。1年夏に野球部で出向いた温泉で盛り上げようとバック転で入浴。「へりで頭をぶつけ、血の海にしました」。18針を縫った2日後に包帯が外れないよう水泳キャップをかぶって試合に強行出場。ヘッドスライディングで頭にタッチされ再び大量出血した。支配下登録に向け“つかみ”は完璧だった。【押谷謙爾】

 ◆柿原翔樹(かきはら・しょうき)1993年(平5)4月23日、福岡県出身。鎮西では1年から4番三塁で3年夏の県8強が最高。本人いわくタレントのホンコン似ながら、担当の流スカウトは学校関係者への取材で「ユーモアがあり、一番女子にモテるらしい」と証言。好きな言葉は百折不撓(ひゃくせつふとう)。家族は父博幸さん(52)母佐代子さん(52)妹夏美さん(16)。176センチ、76キロ。右投げ右打ち。