残り34本と2000安打達成を目前に控えた日本ハム稲葉篤紀外野手(39)が、守備でも球界史上3人目の偉業に挑戦する。25日、札幌市内の室内練習場で自主トレを行った。来季を見据え「一塁でゴールデングラブ賞が取りたいね。DHにも慣れてきているけど、やっぱり守備に就く方がいい」。外野手として4度、同賞を獲得している名手が、内野手としてタイトルを目指す。

 陽岱鋼の台頭などもあり、本職の右翼だけではなく、今季は一塁やDHでの出場が多かった。栗山監督とはすでに、来季は一塁手をメーンとしていくことを確認済み。「守りに就くことは、何年か先を見据えてみても、いいこと」。残りの野球人生、DHに甘んじるつもりはない。

 内外野両方で同賞を獲得しているのは、巨人高田繁(現DeNA・GM)、ロッテ西村徳文(現監督)しかいない。「来季は(2000安打のほかに)250本塁打とか2000試合出場もあるんだよね。いろいろ記録がかかる年になる」。過去2例しかない“勲章”が、節目のシーズンに花を添える。