楽天星野仙一監督(64)が来季の戦力構想の一端を明かした。キーワードは「競争」だ。5位に終わった就任1年目の敗因を分析。「これまでの楽天の歴史を調べて分かったが、ポジションを自分で奪ったのではなく与えられた選手が多い。今年も、せいぜい高須と内村が二塁を争ったぐらいだった」と指摘した。就任直後の昨秋も、簡単に全てのレギュラー候補を挙げることができた。新シーズンでは一新。選手層の薄さをチーム内競争で補う。

 現時点でポジションが固まっているのは、捕手(嶋)二塁(内村)遊撃(松井)中堅(聖沢)右翼(テレーロ)の5つで、残りは競争でつかませる。「左翼は鉄平と牧田で良い方を使う。一塁はガルシアと(調査中の)新外国人で。DHは、この4人のうちの誰か。三塁は高須、草野、岩村の争いだ」と明言。シンプルに良い方を使って、最低でもCSの公約実現を果たす。【古川真弥】